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エバー航空が台湾業者の四国ファムトリップを実施。知られざる観光資源を発掘

松山便2便追加、季節限定チャーター便も継続し、多様性のあるツアー造成を狙う

▲徳島県の大歩危(おおぼけ)峡を行く遊覧船から見た、岩石が作り出す雄大な景色

四国旅行の市場を有望視しているエバー航空は、11月24~28日の日程で台湾の旅行会社と四国4県の交流を深めるためのファムトリップを実施。参加したのは雄獅旅行社・可楽旅遊・東南旅行社・五福旅行社・大興旅行社・長汎旅行社・喜鴻旅行社の7社で、台湾人にとってはまだまだ眠れる観光資源を豊富に持つ四国の魅力を吟味した。

エバー航空客運営業本部営業部北東アジア二課の張静萍副課長によると、台湾人の日本旅行は従来、東京や大阪などの大都市か、沖縄や北海道といったリゾート地が主だった。


だが、地方都市への就航路線が拡大するにつれ、日本への自由旅行は便利になってきている。


そこでエバー航空と旅行会社は既にフライトがある地方都市をじっくり観光する旅行商品を作ることで意見が一致した。空港へ降り立ったあと、旅行客が行きづらい観光地をめぐる旅行商品を開発し、大都市とは違うのどかさに触れられる旅を提供することが新たなる鉱脈だと感じているのだ。

▲日本のウユニ塩湖とも呼ばれる、香川県の父母ヶ浜(ちちぶがはま)

すでにエバー航空の四国・松山への紅葉狩りと花見のチャーター便は大好評だった。そのため2019年7月28日以降は週2便の定期便に変更したが、それでも搭乗率は常に8~9割以上となっている。


より深みを増した旅行商品が作られていることも四国旅行ブームを後押ししているため、座席は依然として供給不足気味だ。


そこでエバー航空は2020年4月の夏ダイヤから週4便に増便し、旅行会社がより柔軟にパッケージツアーを組めるようにする。


四国の可能性に期待大。松山へのフライトを増便


エバー航空の台北(桃園)-松山(愛媛)便は、これまで機材配置の関係で毎週2便しかなかった。しかし市場のコントロールの面から見ると、フライト本数の多い方が旅行会社にとってツアーを組みやすいため、今後は高い可能性を秘めた松山路線の増便を予定。市場の目先の動向次第で減便したりはしない予定だ。


その他、来年も松山と鳥取にお花見チャーター便を運航し、山陰・山陽地方への展開も継続する。

▲小豆島の中央に位置する寒霞渓

張副課長は、「地方都市への旅行と大都会への旅行は全く違う」という。「四国は一見の価値がある自然や史跡が多いばかりか、特に田舎は人情があり、地元民は親切で温かい。


例えば、小豆島の寒霞渓(かんかけい)では山全体に赤と緑の葉が入り交じり、木々と山河と峡谷が夢のような景色を織り成している。


また、毎日わずか2回、潮の満ち引きで海から浮かび上がるエンジェルロードや、小豆島オリーブ公園、二十四の瞳映画村など、他にはなかなかない独自の観光スポットがある」と指摘する。


大阪まで足は伸ばせるが、イチオシは四国制覇


現在、パッケージツアーは4~5日間のプランが主であり、巡り方もバラエティー豊かだ。


松山発着で四国を制覇するプラン、大阪・松山のオープンジョーで一度に四国から大阪まで楽しめるプラン、さらに松山から福岡に足を伸ばすプランまである。


旅行会社の見解としては、松山と近隣のエバー航空の発着地を自由に選んで組み合わせることができるので行動範囲は広がるが、やはり4日間で四国をじっくり見物することで、その奥深さに触れることのできるプランが最もお薦めだということだ。


一般論として、台湾人の日本旅行のなかで、四国は1番人気の旅行先ではない。エバー航空や旅行会社、四国の地方自治体が力を合わせてプロモーションを行うことが必要だ。張副課長はさらに次のように述べる。


「台湾人が旅行の目的地を選択する際、消費者に最前線で接触する旅行会社が大きな影響を与えることが往々にしてあるため、自治体の全面的な支援が台湾でのプロモーションの重要な鍵となる。エバー航空は以前から四国4県の自治体と頻繁に交流しており、旅行会社も弊社とともに直接訪問している。3者の努力次第で、四国は台湾人にとって1番人気の旅行先となるだろう」


《旅行業者の四国旅行への視点》

▲①長汎旅行社北東アジア二部の陳奕先協理 ②可楽旅遊日本線ラインナップ管理の陳宗智主任 ③雄獅旅行社北東アジアの鄭姿伶副理 ④東南旅行社日本部の陳煜欽副理 ⑤五福旅行社北東アジア線の朱俊榮副理 ⑥喜鴻旅行社同業マーケティング営業部門副理の藍一晴副理 ⑦大興旅行社ブッキング部門の林瑞渝さん


長汎旅行社北東アジア二部の陳奕先 協理 

通りすぎる旅ではなく、四国はディープな探訪にふさわしい


台湾から日本への便の増加は、旅行者の目的地を東京、大阪などの主要都市から四国や東北などに変動させ、地方都市の観光客数の成長を牽引しました。将来的に四国商品は、ディープな内容のものを検討すべきでしょう。現在、爆発的な人気を博す東北を例として見ると、旅行者はスポットの量ではなく、訪ねる価値があるスポットに多くの時間を使うことを望んでいることがわかります。



可楽旅遊日本線ラインナップ管理の陳宗智 主任 

去年より売り上げ6割増を記録した四国旅行市場


台湾から四国への旅行者数の上昇にともない、弊社の売り上げにおいても、去年の同時期と比べ6割も成長しました。そのうえ2020年のエバー航空による松山(愛媛)線増便もあり、弊社では引き続き四国の市場の成長を見込んでいます。松山空港の立地なら、まだ四国旅行市場では数の少ない、愛媛県と高知県南部を組み込んだツアーを作ることができるでしょう。



 雄獅旅行社北東アジアの鄭姿伶 副理 

ツアー商品への関心の減少をくいとめるためには、地方都市の開発が必要


2019年7月からエバー航空の台北-松山線がチャーター便から定期便となったことで、四国への観光人数の増加に拍車をかけました。台湾の訪日旅行は主要都市がメインですが、FITの隆盛によってツアー参加者数は減少しています。ツアーを盛り上げるためには、旅行会社は、交通が不便だが素晴らしい景色の地方都市へ向かうのが必須です。



東南旅行社日本部の陳煜欽 副理 

観光質のハードとソフトの両面の充実を増す、四国の底知れない力


観光客数の増加に伴い、四国では観光施設におけるハード面もソフト面もグレードアップしています。たとえば高知城は「光の祭」で幻想的な光の空間を作り出し、夜になると行ける場所がなかった地方都市にまさに光明を差しました。各自治体が訪台して強力なプロモーションを行ったことにより、四国観光の知名度はどんどん高まっています。将来的には政府、旅行会社、エバー航空の3者の協力により、四国の旅行人数は新しい高みに到達するに違いありません。



五福旅行社北東アジア線の朱俊榮 副理 

松山線の定期便によって、ツアー内容のバリエーションが多様化


エバー航空の松山線の定期便化により、ツアーの組み方は以前より選択肢が多くなりました。移動範囲は四国だけに限られず、エバー航空が発着する大阪や鳥取などの路線と組み合わせることができます。他の自治体に比べると、四国の観光開発は遅く、知名度はあまり高くありませんでしたが、エバー航空とチャイナエアラインが相次いで四国に就航したことにより、我々旅行会社は四国関連の商品のプロモーションをはじめました。この動きによって、観光客数の成長を促したと自負しています。



喜鴻旅行社同業マーケティング営業部門の藍一晴 協理 

四国の自然は、日本旅行のリピーターにも新たな発見を与える


小豆島の寒霞渓は台湾人が大好きな紅葉が美しく、下山後にはヨーロッパ風のオリーブ公園で写真撮影ができます。スポット間の移動距離は遠くなく、とてもポテンシャルのある観光地です。台湾人の訪日旅行はすでに一般的になり、多くの観光客が何度も日本を訪ねています。気候が穏やかで観光スポットが豊富な四国はとても魅力があり、ディープな旅行がしたい日本旅行上級者におすすめです。


大興旅行社ブッキング部門の林瑞渝さん 

台湾人の四国への興味の範囲が、紅葉や桜以外にも拡大


四国の旅行商品は5日間がメインで、松山空港を通して四国を楽しんだり、もしくは大阪にも足を伸ばすこともでき、その内容は多様化しています。台湾人観光客にとって四国の魅力は、やはり紅葉狩りと桜の花見が主でした。しかし、エバー航空の松山路線が定期便に転換したその理由には、紅葉や桜以外にも、台湾人の四国に対する興味の範囲がどんどん広くなっているからだと推察できます。観光スポットは多々ありますが、特に小豆島は素晴らしい場所ですね。豊富なスポットと、その割には移動距離が短くすむことは最大の利点です。


文:陳 建明、翻訳·編集:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部 【TTN旅報1122期, 2019/12/23 発行, P54-55】


#エバー航空 #四国

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