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ゲンティンクルーズライン、2021年就航の新造船を「グローバル ドリーム」と命名
台湾市場のポテンシャルを有望視し、2020年3~9月には「ワールド ドリーム」も10便運航

▲【上】9月はゲンティンクルーズライン朱福明総裁の誕生月であることから、朱総裁と誕生日が同じグループ関係者を招き共に祝った【下】朱総裁(右端)、劉暁寧台湾区業務部副総裁(左から3人目)、傘下の代理店及び提携パートナー各代表者らが記念撮影
ゲンティンクルーズラインは、「グローバルクラス」の新造船について、正式に「グローバル ドリーム」と命名した。
排水量約20万トンのこの大型豪華客船は、デッキにテーマパークが設けられるほか、顔認証システムと音声コントロール採用の独立バスルーム初導入など、画期的なクルーズ客船となる予定だ。
現在建造中の同船は「グローバルクラス」客船の第1船で、2021年にドリームクルーズに配船され、同グループのグローバル展開への貢献が期待される。
またドリームクルーズは、2020年の台湾便を増便すると発表、「ワールド ドリーム」10便の台湾発着を予定している。
「ワールド ドリーム」は3便で計1万2,000人の外国人観光客を台湾に送り込み、1億6,000万台湾ドルを超える観光収入をもたらした。台湾の港を母港とするクルーズによる観光収入は、同船の運航により過去最高となった。台湾クルーズ業界の新たなマイルストーンを築いたと言える。
《関係者談話》
ゲンティンクルーズラインの朱福明総裁
「ワールド ドリーム」は来年3月から9月にかけて、10便が台湾発着予定です。基隆と高雄を母港とし、台湾からの乗客を日本の人気観光地にお連れします。また、外国人観光客4万人強が訪台に利用する見込みで、台湾の観光産業に対する貢献が期待されます。
台湾はクルーズ利用者数でアジア第2位となっており、ゲンティンクルーズラインは、台湾市場の潜在成長力を有望視しています。グレードアップしたドリームクルーズの「エクスプローラー ドリーム」についても、初出港地として台湾を選びました。さらに今年は15万トンの「ワールド ドリーム」も投入し、台湾を母港兼寄港地とする新方式を採用しています。
現地グルメブランドとのコラボ。有名シェフが乗船しメニューを披露
現地市場との連携強化に向け、アジアに強いゲンティンクルーズラインは、「鬍鬚張(ひげちょう)」、「臺虎精醸 Taihu Brewing」、「天下三絶麺食館」といった有名グルメブランドとのコラボレーションについても発表した。これまでの「ICE MONSTER(アイスモンスター)」、「台北マリオット・ホテルMark's Teppanyaki」とのコラボに続き、飲食店とのコラボレーションをさらに拡大させる。乗客は「ワールドドリーム」と「スーパースター アクエリアス」の船上で、各ブランドの看板グルメを味わうことができる。
また、ドリームクルーズは10月から「皇宮盛宴」をテーマに限定クルーズを打ち出す。清朝宮廷料理厲家菜を継承する厲暁麟氏、英国王室の元シェフであるダレン・マグレディ(Darren McGrady)氏の東西有名シェフが乗船し、限定クルーズのための特別メニューを提供する。
【グローバル ドリーム】 ■ 建造資本:18億米ドル ■ 全長:342m ■ 全幅:58m ■ デッキ数:19 ■ 排水量:208,000トン ■ 客室数:2,350 ■ 乗客定員:4,700(最大9,000) ■ 建造・設計:ドイツMV Werften
文:陳建明、翻訳·編集:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部
【TTN旅報Vol.1108, 2019年9月16日発行 P46】