- shikiko7
台北でコロナ後初の旅行博「夏季旅展」開催 離島など国内旅行で商機狙う

▲写真提供:TTN旅報 鈴木孝幸
「2020台北国際夏季旅展」が7月17~20日、台北の世界貿易センター1号館で開催された。新型コロナウイルス感染拡大後、台湾で初めて開催される旅行博となる。20近くの自治体、200業者、計500ブースが出展、海外旅行がまだ“解禁”されていないため、台湾の国内旅行に焦点が当てられた旅行博となった。
台湾では消費拡大をはかり経済を立て直すため、「振興三倍券」の発行・使用が開始されている。個人が1,000台湾ドルを負担すれば、その三倍の3,000台湾ドル分の消費ができるというもので、「夏季旅展」でも消費者を引きつけるため、多くの旅行会社らが様々な“三倍券特別優待プラン”を打ち出して商機をうかがった。
国内の人気旅行先といえば花蓮・台東エリアが有名だが、最近ではちょっとした海外旅行気分を味わえるとして、澎湖などの離島エリアがにわかに注目を集めている。こうした状況を受け、業界大手のライオントラベルや東南旅行社などは、旅行博の時期に合わせた特別キャンペーンとして、3,000台湾ドルで購入できる離島の旅プランなどの商品をラインナップした。
旅行会社以外では、国内のホテルやレストラン、テーマパークなどの業者も様々な優待プランを準備し、来場者の注目を集めた。一方、少数ながら日本観光をPRするブースもあった。函館、弘前、白神山地の共同出展では、秘境の紅葉や雪と親しめるスポットなどを紹介、アフターコロナを見越した訪日客獲得への動きが徐々に出始めたかたちだ。