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  • shikiko7

台湾との仲を深める島根が、山陰観光説明会・商談会を台北で盛大に開催

2018年には60万の台湾人旅行客が山陰訪問。台湾―山陰直行便就航を切望する

▲【上】左から:上チャイナエアラインの姜紀中副理、島根県地域振興部交通対策課の小笠原唯真課長、島根県観光振興課の清水寛之課長、チャイナエアラインの李建勲シニアマネージャー、周永暉交通部観光局長、中海・宍道湖・大山圏域観光局の阿部英治理事長、一畑グループの足達明彦代表取締役社長、タイガーエア台湾営業銷售部の王禹勝シニア主任と楊栢源主任【中】山陰地区旅遊観光説明会および商談会に、日本から29の団体が参加した【下左】一畑トラベルサービスの森山輝也代表取締役社長(右)と中海・宍道湖・大山圏域観光局の阿部英治理事長【下中】島根県観光振興課の清水寛之課長(左)と同課国際観光グループの山本美香企画員【下右】一畑百貨店観光営業部長兼観光センターいずも店長の長岡康弘氏

島根県の中海・宍道湖・大山圏域観光局主催、一畑グループ協賛の「日本山陰地区旅行業観光説明会および商談会」が10月3~6日、初めて台湾で開催された。


島根県の各自治体と観光事業者計29団体150名がチャイナエアラインのチャーター便で訪れ、山陰地区の魅力をアピール。100名を超える台湾の観光業者が来場し、会場は熱気に満ちた。

▲【上】商談会では日本の各団体よりプレゼントも贈られた【下】説明にも熱がこもる会場

夜の懇親会ではさらに台湾の交通部観光局、交通部台湾鉄路管理局、そしてチャイナエアライン、タイガーエア台湾、今回のチャーター便を販売した東南旅行社、喜鴻旅行社、雄獅旅行社、山富国際旅行社などの代表が招待され、さらなる盛り上がりを見せた。

 

《関係者談話》


 中海・宍道湖・大山圏域観光局の阿部英治理事長 

2018年は約60万人の台湾人観光客が山陰地方を訪れました。台湾は山陰地方にとって主要なインバウンド市場であり、双方の行き来を積極的に促進するため、直行便の就航を強く望みます。今回の説明会および商談会のため、山陰地方に住む我々は特別チャーター便を利用しました。日台ともに利用客を増やし、直行便の運航を勝ち取りたい。


中海・宍道湖・大山圏域観光局は、今年4月、米子・境港・松江・出雲・安来の5つの市の市長により共同で設立されました。


今年1月に開催された台北・建国休日花市での春節(旧正月)フラワーマーケットに合わせて、この市長5名が台北市を訪問。台北市長と「交流促進覚書」を締結いたしました。台北市と山陰5市は相互の発展に向けて合意し、観光事業を促進してまいります。


私の故郷は境港市です。境港は漁獲高日本第5位の漁港があり、なかでもカニの漁獲高は日本一です。10月の今は、まさにカニ漁最盛期ですので、カニ好きの食通台湾人にぜひお越しいただきたい。


また、中海・宍道湖・大山圏域には「縁結びの神様」と信仰されている出雲大社がございます。日本でたった5基しかない国宝天守を持つ松江城、昨年は延べ1万4千人の台湾人旅行客が訪れた世界一の日本庭園とよばれる足立美術館も素晴らしい場所です。今年の台北温泉祭りに参加する「塩化物泉と美肌の湯」で知られる皆生(かいけ)温泉、台湾でも放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』ゆかりの水木しげるロードなど、探索価値のある魅力的な観光スポットがたくさんあります。


今回の説明会および商談会は、各々の魅力を宣伝するため、最新情報を携え日本から多くの宿泊・観光施設が参加いたしました。台湾の観光事業者にとって大きな収穫があったことと思います。

 

山陰に根を下ろす一畑電鉄は、積極的にインバウンド誘客に取り組む


協賛の一畑グループが有する一畑電気鉄道は島根県に根差し、県民にとっての日常的な“足”である。と同時に、日本を代表する名勝「出雲大社」、国宝「松江城」、有名な松江しんじ湖温泉を結ぶ、日本国内で高い知名度を誇る観光鉄道でもある。

鉄道のほかにホテル・レストラン・バス・観光センターなども擁し、一畑グループは山陰地方の観光産業において極めて重要な役割を果たしている。

 

《関係者談話》


一畑グループの足達明彦代表取締役社長 

一畑グループは、2017年2月に台北事務所を設立して以来、力を尽くして山陰地方の観光資源を宣伝し、台湾人を誘客してきました。


今年の4月には交通部台湾鉄路管理局と一畑電車で友好協定を締結。宣伝動画の放映や、乗車券無料引き換えサービスなどのイベントを通じて、双方の交流を促進しました。


島根県は「縁結びの国」「日本一の美肌県」として有名です。現在、島根県近隣の岡山空港と広島空港にはどちらも台湾との定期直行便が毎日あり、往復にも便利ですので、台湾の皆さまにぜひお越しいただきたいです。

 

台湾と文化・観光・美食の交流を深める


近年、台湾と島根の関係は密接になっている。島根県を訪れる外国人観光客数の第1位は台湾だ。前述した一畑電車と台湾鉄路管理局の友好協定締結のほかに、台北市と松江市は牡丹の花を縁に交流を開始。一畑電車の松江しんじ湖温泉駅の横には台湾の自転車メーカーのジャイアントストア松江が出店しており、台湾製自転車をレンタルしてサイクリングを楽しめる。まさに観光・経済・文化といった各方面で繋がりを深めているのだ。


島根県は悠久の歴史文化や豊かな自然、美味しい魚や肉などの食材を誇る土地で、日本旅行のリピーターにとってもほかの土地にはない新しさがある。島根県には団体旅行向けの助成金制度があり、これから台湾への宣伝を強化していく予定だ。

 

《関係者談話》


島根県商工労働部観光振興課の清水寛之課長 

山陰地方には日本の古き良き歴史、文化、雄大な自然、昔ながらの農村・山村・漁村の風景が残っています。出雲大社・足立美術館・鳥取砂丘などの観光スポット、温泉や美食、屋外アクティビティなど魅力的な観光資源もたくさんあります。山陰地方は官民一体となって台湾人旅行客へのアピールに努力しており、より多くの台湾人旅行客に山陰地方を訪れていただきたいと願っております。



山陰インバウンド機構の堀江隆典事務局長 

台湾人のなかでは、山陰地方の中海・宍道湖・大山圏域の知名度はまだ低いものです。しかし山陰の自治体と、今回の説明会および商談会に参加した施設や交通機関などの関係者は、台湾人旅行客に満足していただける方策を実施すべく努力を続けています。台湾の観光事業者の方々には、さらに多くの台湾人旅行客が山陰地方を訪れるよう、引き続きご支持をお願いいたします。


《島根県の助成金情報一覧》


 

文:魏 苑玲、翻訳·編集:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部 【TTN旅報1113, 2019/10/21発行, P44-45】


#台北 #島根 #山陰

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