- shikiko7
【台湾新型コロナ状況②】経営悪化のチャイナエアラインが社員に懇願
新型コロナウイルスによるフライトキャンセルの影響を受け、チャイナエアラインは3月2日に、社員に対し特別休暇や有給休暇を推奨するメールを配信した。

台湾政府による渡航注意情報や、自宅隔離や検疫の政策により消費者の不安感が高まり、チャイナエアラインでは2月分では23%、のべ1400便近くのフライトがキャンセルとなった。3月分もすでに49%以上、約3000便が、4月分も33%、約2100便のキャンセルが決定している。
また現在運航されているフライトの平均搭乗率は5割に満たないという。
中国、香港、マカオ路線は同社の営業収入の22%を占めていた。さらに日本と韓国市場の営業収入は29%に及び、収入の半分以上を渡航情報レベル2、3の国と地域に頼っていた。そのため、感染被害が広がったことで経営状況は非常に苦しいものになった。
このような現状を鑑み、新型コロナウイルスの感染流行が収束しても、会社として回復するには長い期間が必要であると社員に説明した。
すでに管理職の給与を10%カット、社員の私用休暇や無給休暇の取得を奨励していたが、もし経営状況の悪化が続くなら最悪の事態を招くかもしれない。チャイナエアラインがこの危機にどう向き合うのか、まさに正念場だ。
文:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部