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新型コロナウイルスは、台湾旅行業界の未来をも襲う

日本で連日感染者が増えている新型コロナウイルスだが、台湾も同じくその脅威におびえている。そして一般人はもちろん、台湾の旅行業界にも大きなダメージを与えている。



1月21日に台湾での初感染者が確認されたのち、観光局はただちに旅行会社へ、武漢を含む湖北省への団体旅行の停止を指示。1月21日から29日までの武漢への団体旅行は7件の計83名が参加予定だった。


また23日には、武漢から台湾への10件の団体旅行も、すべて取り消すように要請している。


移民署は観光局より提出された資料に基づき、1月末に武漢より台湾を訪れる予定であった24件計429名の入国許可も取り消した。


さらに1月25日には中国からの旅行者の入国を制限し、台湾に滞在している武漢からのツアー団体客は1月26日に、湖北省からのツアー団体客は27日に全員出国。これら地域以外の中国大陸からのツアー団体客も、1月31日までにすべてが出国する予定だ。


雄獅旅行社、鳳凰旅行社、五福旅行社など台湾大手の旅行会社は、これらの措置により大きな打撃を受けている。


雄獅旅行社は2月29日までに約2.6億元(約9億3500万円)の損失を推定。鳳凰旅行社は2月29日までの中国大陸へのツアー計50件約760名をキャンセルすることで約2850万元(約1億円)、五福旅行社は1月25日~2月末で約6700万元(約2億2000万円)の影響を受けると見られる。


こうした大手の旅行会社よりもっと深刻なのが、中国大陸間の団体旅行を専門としている40~50社だ。


今回の件では、中国大陸からの台湾への団体旅行客のキャンセルによる航空券やホテルの料金を負担しなければならない旅行会社もある。このことにより、中国大陸間の団体旅行の専門旅行社がまず大きなダメージを受けるだろう。もし新型コロナウイルスの影響が半年に及べば、台湾に4000社近くある旅行会社のうちの1割が倒産しかねないとの見方も出ている。


中華民国旅行商業同業公会全国聯合会の蕭博仁理事長が、旅行業者たちの声をまとめたところ、「本来、中国による台湾への団体旅行の削減のために仕事が減っていた。そのうえ今回の新型コロナウイルスのために、もはや開店休業状態だ。しかし、旅行会社の免許をはく奪しないでほしい」という意見もあった。


台湾国内では、中国大陸だけでなく東南アジアへの旅行客にも影響を及ぼし、社員旅行や卒業旅行なども含め予定の3分の1のキャンセルが予想されている。


今のところ、台湾から日本への旅行客の目立った減少は見えていないが、感染が拡大し続ければ、日台間の渡航状況にも影響が出ることは免れないだろう。


文:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部

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