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  • shikiko7

新潟・富山の新鮮な列車旅の提案に、台湾旅行会社の目が輝く

北陸信越運輸局のファムトリップで、知られざる合掌造りの里も紹介

▲南砺(なんと)市・五箇山相倉の合掌造りが残る集落は世界遺産に指定されている

日本中部の鉄道観光旅行をプロモーションするため、北陸信越運輸局がJTアライアンス協力のもと台湾の旅行業者とメディアを招き、2019年11月16~22日に新潟県(佐渡島含む)及び富山県で7日間のファムトリップを行った。北緯37~38度に位置する日本中部の山々は、この時期には美しい紅葉色に染め上がる。遠くから眺めても、近くで観賞しても、その大自然の美しさには、感嘆の声をあげずにはいられない。


鉄道の快適・安全・定時運行は、観光旅行の新しい武器

▲【左】トキの保護生息地として知られる佐渡島【中央】昭安旅行社の林嘉盛社長【右】新潟県観光局国際観光推進課の福原和音主事

台日双方で観光旅行業を営む昭安旅行社の林嘉盛社長によると、今回のファムトリップは、観光バスを主な移動手段とするこれまでの枠組みを打ち破ったスタイルを見せてくれたという。


行程の一部では東京の山手線や上越新幹線(現美新幹線)を交通手段とし、また森の中を走るレトロな「SLばんえつ物語」や万葉線の路面電車「ドラえもんトラム」、LRT(ライトレール)などにも乗車した。多様な移動方法でこれまでとは違う体験を観光客に提供することで、旅行をさらに楽しめると期待している。


鳥たちの天国、佐渡島に築かれた万物の共存と調和は観光財産


全行程に同行した新潟県観光局国際観光推進課の福原和音主事は、次のように述べた。

日本海に浮かぶ佐渡島は本州よりも冬は暖かく夏は涼しい。特に現在、佐渡島では人類と自然の共存を目標として、「生きもの育む農法」を実践している。農薬や化学肥料の使用を減らすだけでなく、冬季の水田や水路を湿地として水辺の生き物が生息できる場所を作っている。


このようにして豊かな自然環境を保護したことで、佐渡は鳥たちの生息に適した島に生まれ変わっただけでなく、さらには渡り鳥の中継地にもなった。現在の佐渡島は日本で唯一トキが生息する地であり、『トキの島』という誇らしい呼び名もある。


≪参加旅行社の声≫

▲【1】飛揚(総合)旅行社団体部 李雯鳳マネージャー【2】山富旅行社カスタマーサービス部門 陳虹如プロジェクトマネージャー【3】雄獅旅行社北東アジア部 蔡佳吟シニアアシスタントマネージャー


飛揚(総合)旅行社団体部 李雯鳳マネージャー 

北陸・信越は観光資源が豊富。高いポテンシャルを秘める


現在、新潟・富山地域の外国人旅行者は台湾人が最も多く、全体の20~40%を占めています。この地域の文化、史跡、景観、宗教や信仰、美食、入浴習慣(温泉)などの観光資源を組み合わせてうまくつなぎ合わせられたら――例えば今回のファムトリップの乗り物は非常に面白かったように、この地域はもっと旅行商品を開発できる大きな可能性があります。パッケージツアーとして売り出せば、日本の伝統文化を好む旅行者を引き付けられるでしょう。



山富旅行社カスタマーサービス部門 陳虹如プロジェクトマネージャー 

ラッピング列車は、SNSでシェアしたくなる最高の被写体


世界遺産である五箇山相倉の合掌造り集落は、台湾の旅行客にとってとても魅力的です。合掌造りといえば、台湾のツアーでは岐阜県・白川郷をよく組み入れますが、五箇山の相倉は予想外な穏やかな美しさがあり、人気観光スポットによくある商業感にも影響されず、とてもお勧めできます。また移動の面でも光るものを感じます。台湾人はラッピング列車がとても好きなので、家族旅行、バックパッカー、ブロガー、カップルなどにとって絶好の撮影スポットです。そうした写真はSNSでシェアされるでしょうから、予想外の宣伝効果も期待できます。



雄獅旅行社北東アジア部 蔡佳吟シニアアシスタントマネージャー 

富岩運河に中国語音声ガイドを希望


相倉合掌造り集落は白川郷よりも純朴で静かで、理想郷の雰囲気があります。そのためこちらへの観光旅行を推進するにあたっては、住民に不安を与えたり迷惑をかけたりしないよう、マナーを守り静かにすることを旅行客に注意しなければなりません。また、富岩運河のクルーズは、30~40分間に縮めて片道のみにすると経済的で時間効率もよいと思います。そして、台湾人旅行者がより楽しめるよう、中国語の音声ガイドがあるとなおよいでしょう。

問い合わせ先: NEXT T.C. Mail:info@jinns.com.tw TEL :+886-2-2515-2999 #252(担当:藤倉)

 

文:TTN旅報、翻訳·編集:JTアライアンス・インバウンド大学@台湾編集部 【TTN旅報1125期, 2019/1/13 発行, P46-47】


#新潟 #富山

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