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  • shikiko7

旅行喚起策「安心旅行」の補助金、予想より早く上限到達か 国内旅行の大ブーム受け


▲交通部観光局サイトより

台湾では現在、国内旅行の需要喚起策「安心旅行(中国語:安心旅遊)」が実施されているが、予算39億台湾ドルのうちすでに3億台湾ドルほどを残すのみとなっていることが8月26日に明らかになった。新型コロナ感染拡大の抑え込みに成功し、夏休みシーズンの国内旅行が人気を博しているためとみられる。

台湾の交通部観光局による旅行喚起策は、3ステップに分けて段階的に実施されている。第一弾の「防疫旅行(中国語:防疫旅遊)」は5月27日~7月31日に実施され、政府主導による感染リスクが低い旅行のPRや、感染防止のための旅行ガイドライン提示といった内容。第二弾の「安心旅行」は7月1日~10月31日に実施、国内旅行を対象に、個人・団体を問わず広い範囲で補助金および優遇措置を打ち出している。第三弾の「国際観光旅行(中国語:國際觀光旅遊)」は10月1日~12月31日に実施予定で、各国の新型コロナ感染拡大の状況や出入国規制に応じて、国際観光の規制を緩和していく。

交通部の統計によると、8月中旬までですでに400万人超が「安心旅行」の補助金を申請したとのことで、予想よりも早く予算が底をつき、「安心旅行」は9月上旬で打ち切られるのではとの懸念が出ていた。これを受け、問題解決のため交通部と調整していた行政院(内閣に相当)の報道官は27日、外国人旅行客の訪台促進用経費、約16億台湾ドルを「安心旅行」に充てると発表、少なくとも9月末までは「安心旅行」を継続させることができると話した。また、夏休みシーズンが終われば補助金申請数も減少すると予測されるため、行政院は交通部に対し、9~10月の宿泊施設予約率や主要交通機関の座席予約率などを調査・整理するよう要請、その結果を踏まえて、今回追加した予算が10月31日までもつかどうかを検証するとしている。

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