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【第6回】鹿児島名物・黒豚は、台湾でも定番の「とんかつ」で楽しむ / 講師 片倉佳史

▲鹿児島の黒豚はサツマイモを飼料とし、8~9ヶ月間育てることがポイント。繊維が細く、そして柔らかく、ほのかな甘みが感じられます。まさに、一口で幸せになれる逸品

台湾の人々は日本を訪れる際、「食」に対し、日本人の想像を上回る期待を抱いています。食材が個性的で地方色も豊か。話題性もたっぷりで、写真映えもする。さらに、世界的な知名度を誇る名物料理も少なくないので、食べ歩きを日本旅行のメインテーマと考える旅人が多くても不思議ではありません。


しかし、実際にユースフルな情報を集めるのは意外にも困難という声も耳にします。ご当地料理や名物の存在はすぐに調べられますし、歴史や文化的背景などもすぐに分かります。しかし、どの店がおすすめで、どのようにオーダーするのか、特に、一歩踏み込んだ情報がほしいと願った場合、いいネタを得られるかどうかは運次第のようです。


確かに、自治体が手がけるいわゆる公式ウェブサイトには、名物を紹介する記事はあっても、具体的なお店の情報が載っていなかったり、実際の価格や消費額の目安が記されていなかったりします。また、飲食業者が手がけるウェブサイトには魅力的な宣伝文句は並んでいるものの、オーダーの仕方が分からなかったり、アクセス情報が日本人向けに記されていたり、情報の更新がしっかりとなされていなかったりするなど、残念な部分が時折見られます。


九州には絶品の譽れ高い名物が数々ありますが、私がぜひ台湾の皆さんに味わってもらいたいと思っているものの一つに鹿児島の黒豚料理があります。中でもこの黒豚を用いたとんかつは逸品で、その食感と味わいは格別なものがあります。台湾でもとんかつは定番の日本料理となっていて、日本から台湾進出を果たしている業者も複数見られます。「一ランク上の絶品のとんかつ」。そういうフレーズを耳にして、心ときめかない台湾の人はいないのではないかと思うほどです。

▲鹿児島と言えば黒豚。薄切り黒豚肉を用いた「ミルフィーユとんかつ」も台湾の人々に好評とのこと

鹿児島の黒豚はしゃぶしゃぶやとんかつ、すきやきなど、様々な食べ方ができますが、私は特にとんかつをおすすめしています。パッケージツアーに参加している場合はともかく、一人旅や少人数旅行の場合、とんかつは最も気軽に味わえ、お値段も1500円前後ですから、お財布にも優しい。さらに、鹿児島中央駅の構内や駅付近にもレストランはありますから、あいた時間で、黒豚料理の世界に触れられます。


SNSの発達で、台湾でも旅人同士の情報交換が盛んになっているのは周知の事実です。端から見ていると、インターネットを介した情報交換は、むしろ日本より活発なようにも見えます。たとえば、来店者が支払いを済ませる時、「もし美味しいと感じてもらえたら、SNSで発信してね!」と中国語のメッセージを記したカードを作成しておき、笑顔とともに渡す。小さな努力ではありますが、こういったことから宣伝効果は生まれていくように思います。

鹿児島の黒豚とんかつが台湾からの旅人の間で話題沸騰になることを祈っています。


片倉佳史 Katakura Yoshifumi

武蔵野大学客員教授

台湾在住作家

1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社勤務を経て、’97年に台湾へ渡る。台湾の地理、歴史、建築、文化、鉄道、現地事情などについての執筆・撮影のほか、年に40回ほど講演活動も行なう。『台北・歴史建築探訪~日本が遺した建築遺産を歩く』『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』『旅の指さし会話帳・台湾』ほか著書多数。最新刊の『台湾 旅人地図帳 ―台湾在住作家が手がけた究極の散策ガイド』(片倉佳史・片倉真理著)では、台北・高雄などの主要都市以外にも、まだ日本人には知られていない地方都市や離島など約80ものエリアやスポットを、写真とともにオールカラーで紹介する。

公式ウェブサイト「台湾特捜百貨店」:http://katakura.net/

ツイッターアカウント:https://twitter.com/katakura_nwo


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