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  • shikiko7

【第2回】台湾SEO 徹底解剖〜台湾 SEO で勝つ3つの要素 / 講師 佐藤峻

こんにちは!applemint というデジタルマーケティングの代表を務める佐藤です! 第1回のコラムでは、台湾人にいいと思われるウェブサイトとは何かというお話をしました。


第2回では台湾人にいいウェブサイトを作った後、どのように台湾人をウェブサイトに集客させるか述べたいと思います。


通常、台湾に限らずウェブサイトに人を集める方法は主に2つあります。

  1. お金を払って集める

  2. お金をかけず、自然流入から集める


今回はお金をかけずにどうやってウェブサイトに人を集めるかということについてお話をしたいと思います!


自然流入からの集客


お金をかけずに自然流入からウェブサイトに集客する方法は主に二つあります。

  1. SNS を活用

  2. SEO

SNS は文字通り、Twitter、Facebook、Instagram といった SNS を活用して、ウェブサイトに集客することを指します。


SEO とは、Google や Yahoo 検索を利用したユーザーが特定のキーワードを入力した際に自分たちのウェブサイトを上位に露出させ集客することを指します。


例えば「東京観光」と Google で検索した時、世界中に幾つもあるウェブサイトの中から、特定のウェブサイトが1ページ目に表示されます。

上記検索結果の1番上に『広告』と表示があるものは有償のGoogle 広告で、それ以下は Google の判断で表示順位が決まっています。


ここで疑問です。


東京観光について述べているウェブサイトは何百とあるにも関わらず、あるウェブサイトは1ページ目に表示され、あるウェブサイトは2ページ目や3ページ目に表示されています。


なぜか?


次の章では、なぜ特定のウェブサイトが 1ページ目に掲載されているのか解説し、1ページ目に表示されるノウハウを公開します。


1ページ目に掲載されるなぜ


結論から話します。 台湾でも日本でもまずはコンテンツの執筆を行ってください。 コンテンツのない SEO はありえません。


ではどんなコンテンツを書いたらいいでしょうか?


SEO をわかりやすく理解するため、私がホテルの経営者で『佐藤ホテル』というホテルを経営していることにします。

『佐藤ホテル』は福岡県にあるとします。 私は福岡を訪れる台湾人観光客に『佐藤ホテル」を利用してもらうため、台湾人が繁体字で「福岡ホテル」と検索した時に、自分たちのウェブサイトを1ページ目に表示させるよう狙ったとします。

まずは、2019年12月27日台湾時間午前11時に繁体字で「福岡ホテル」と検索した結果の1ページ目をご覧ください。

次に、2019年12月27日に日本語で「福岡ホテル」と検索した結果の1ページ目をご覧ください。

日本語も中国語 (繁体字) も1ページ目に表示されるウェブサイトには共通点があります。 わかりやすく四角で囲んでみました。 わかりますでしょうか?


1ページ目に掲載されるウェブサイトの共通点


結論をお話しすると、日本でも台湾でも以下の3つの要素を含んだブログやウェブサイトは上位表示される傾向にあります。

  1. 情報の網羅性

  2. 情報の専門性

  3. 情報の信頼性

どういうことか?


「福岡ホテル」の例でお話をすると、中国語も日本語も「人気ホテル10選」、「おすすめホテル12選」のような「〜選」と書かれたウェブサイトが1ページ目に表示されたことがわかります。


試しに、「大阪ホテル」、「東京ホテル」、「福岡観光」、「札幌ランチ」と検索をかけてみてください。 いずれも「〜選」と書かれたサイトが1ページ目に表示されます。

これは上記でいう、「情報の網羅性」があるために起きます。 なぜ、情報を網羅するといいのか?


例えば「福岡ホテル」と検索した台湾人ユーザーの検索意図は、福岡の色んなホテルの価格や、部屋の様子を見比べることだと思います。


つまり、「福岡ホテル」と検索したユーザーに対して、専門的な視点でいくつか福岡のホテルをピックアップしてあげるといいのです。


ここで言う「専門性」とは、必要な情報がきちんと明記されているかを指します。 営業情報や住所、写真、独自の視点は専門性があると言えると思います。


最後に「信頼性」について述べます。

例えば私が「福岡ホテル」と検索した台湾人ユーザーに対して、「福岡おすすめホテル10選」というテーマでブログを書き、ブログ内で『佐藤ホテル』ばかり紹介していたら、そのブログは信頼できるでしょうか?

中立性がないので、信頼できませんよね?

しかも「10選」と書いておきながら「佐藤ホテル」ばかり紹介していたらユーザーにとっては全く有益ではありません。 上記でお話しした「信頼性」とは中立性や情報の正確性、ユーザーのレビュー有無を指します。


ポイントは「情報の網羅性」、「情報の専門性」、「情報の信頼性」です。 そしてこれは2020年1月現在、日本だろうと台湾だろうと共通して SEO に不可欠なコンテンツ要素ということです

企業が SEO をしたくない理由〜他社紹介のジレンマ


SEO に必要と思われるのは「網羅性」、「信頼性」、「専門性」とお話をしました。 例えばこれをお読みのあなたが福岡市でお土産屋を経営している人とします。


早速台湾人を店に集客するために、繁体字で福岡のお土産屋のコンテンツを書いたとします。 タイトルは「福岡の地元民しか知らないお土産屋8選!」です。


この時、あることに気づきます。 ブログには網羅性が必要なため、他の福岡のお土産屋を紹介しなければ「福岡」「お土産屋」というキーワードで上位に表示されるのは難しいということです。


そこで SEO をしたい人は皆こう思うのです。 「なぜ自分達が頑張って競合他社の露出を増やさなければならないのか」と。 或いは、 SEO の業者にコンテンツ執筆を依頼したら、「なぜ競合他社を露出させるために自分達がお金を払わなければならないのか」と。


私でさえ、競合の露出を増やしてまである特定のキーワードで上位に出ようとは思いません。


また、SEO を外部に発注した場合 SEO 会社が主にやることはコンテンツマーケティングの企画とコンテンツ執筆です。 SEO と聞くと何か専門的なことをしているように聞こえますが、その実情はコンテンツの執筆が一番重要な仕事です。 これを聞くと記事制作に何万円も支払うのは馬鹿らしいと考える企業も多く、コンテンツのページを作る所まで話が進みません。


結局長期的な視野で、本当に SEO を理解し、本当に SEO をやりたい会社しか SEO をしないのです。


SEO をした会社はどうなっているか?


では実際に SEO をした会社はどうなったでしょうか? この章では最後に、私の会社が実践した SEO についてお話をします。

まず結論から申し上げると、きちんと一貫性を持って“継続”してやると効果はあると思います。


私は2年前に applemint という会社を創業しましたが、その当時顧客は1社でした。 もちろん毎月赤字です。 飲み会に顔を出すものの、商談までは中々進みません。 誰も出来たてホヤホヤの30代の小僧が設立した会社に依頼などしたくないのです。 毎月デジタルマーケティングとは関係のない翻訳の仕事をして食いつなぎました。


しかし私は台湾にはデジタルマーケティングを必要としている日系の会社が多くいることは知っていました。 どうやったらデジタルマーケを必要としている顧客に会えるか、どうやったら商談まで進めるか、と考えた時 SEO をすることにしました。


具体的には台湾のデジタルマーケティングに関連したコンテンツを書き、台湾デジタルマーケティング関連のキーワードが検索された時に、自社サイトを上位表示させることを目指しました。


コンテンツのテーマは「台湾デジタルマーケティング」で、意識したのは台湾デジタルマーケティングの「技術」と「ノウハウ」の公開でした。


創業して2年3ヶ月経ちましたが、お問い合わせは2019年12月28日時点で、全部で50ちょっとあります。 平均で1ヶ月約2件のお問い合わせがあるということです。 大企業の場合1ヶ月に10件以上お問い合わせがあるかもしれませんが、applemint は出来てたった2年の会社です。 これらのお問い合わせを獲得するためにかけた広告費用はほぼゼロです。 (一部インターン生の Google 広告練習用に2年間で計3万円ほどかけました)


また、SEO の実績が認められ、某クライアントから単発で在台日本人を狙ってバイトを募集したコンテンツを書いて欲しいと頼まれました。


上記で述べた「網羅性」、「専門性」、「信頼性」を意識して執筆したコンテンツは現在、「台湾 ワーホリ 仕事」と検索すると1ページ目に表示されます。 もちろんこのキーワードは狙いました。

【2019年版】台湾ワーホリ仕事の探し方5選と日本人に人気な職種5選

まとめ


SEO に必要なのは、コンテンツの執筆です。 コンテンツの執筆で意識するのは「網羅性」、「専門性」、「信頼性」です。 そのほか、コンテンツ執筆には細かなテクニックがありますが、追々 Google で検索をしてみるといいと思います。

あえて SEO のデメリットを挙げるとすると以下の4点です。


  1. コンテンツ執筆は思った以上に時間がかかる

  2. コンテンツ執筆は思った以上に時間がかかるが故に、大抵継続性がない

  3. コンテンツ執筆は時間がかかるが故に外の業者に頼むと結構なお金がかかる

  4. コンテンツ執筆を社内のメンバーにやらせようとすると、皆後回しにしてやらない


SEO はボクシングで例えるとジャブやボディです。 即効性は期待出来ませんが、効果はじわじわ来ます。


もしもこれをお読みの方で SEO を真剣にやろうと思っているのであれば、私からのアドバイスはどんなに忙しくても必ず1週間に1つはコンテンツを書くと決めることです。 また、日本語で書いてクラウドワークスで繁体字の翻訳を頼めば、かなりの頻度でブログを更新できます!


皆さんも Let’s SEO!


次回は台湾で広告費をかけて有償で集客する方法について書きたいと思います!

 

佐藤 峻 Leo Sato

Applemint CEO

国際基督教大学 (ICU) 卒業。その後台湾へわたり、国立政治大学で学ぶ。在学中に国立シンガポール大学 MBA へ交換留学。MBA 取得後は某外資系広告代理店にて Microsoft のデジタル・マーケティング担当。某B to B プロジェクトはクライアントの KPI を大きく超えるリードを獲得。その後台湾にて通販サイトの デジタル・マーケティング担当。2017 年台湾で applemint 社設立。GAIQ (Google Analytics 個人認定資格) 保持。

applemint:https://www.applemint.tech/


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